「FIREするのにいくら必要?」の答え方
放射線技師として個人クリニックで働くラドです。
FIRE(Financial Independence, Retire Early)を目指していると、必ずぶつかる疑問があります。
「結局、いくら貯めれば仕事を辞められるの?」
答えは人によって違いますが、計算方法はシンプルです。この記事では、私が実際に使っている「3.5%ルール」をベースにした計算方法を、自分の数字を交えながら解説します。
FIRE必要資産の計算式
FIRE必要資産を求める公式はこれだけです。
FIRE必要資産 = 年間生活費 ÷ 引出率
たとえば月20万円(年240万円)の生活費が必要で、引出率を3.5%とすると:
240万円 ÷ 0.035 = 約6,857万円
これが「老後40〜50年を生き抜ける資産」の目安になります。私はこの計算から、FIRE目標を7,000万円に設定しています。
「引出率」はなぜ3.5%なのか
よく聞く「4%ルール」との違いが気になる方もいると思います。
4%ルールはアメリカで行われた「トリニティ・スタディ」という研究が元になっており、30年間資産が枯渇しないことを示したものです。ただし、これは30年間を想定したデータです。
私のFIRE目標年齢は47〜50歳。仮に50歳でFIREしても、人生100年時代を考えると退職後50年の期間をカバーする必要があります。
そのため、より保守的な3.5%を採用しました。引出率を下げるほど資産は長持ちしますが、その分必要資産額は増えます。
| 引出率 | 月20万円に必要な資産 | 想定期間 |
|---|---|---|
| 4.0% | 6,000万円 | 30年間 |
| 3.5% | 6,857万円(約7,000万円) | 40〜50年間(私の目安) |
| 3.0% | 8,000万円 | 50年以上 |
「生活費」はどう見積もるか
FIRE後の月の支出を考えるとき、忘れがちなのが社会保険料です。
会社員を辞めると、厚生年金から国民年金に切り替わり、保険料を全額自己負担しなければなりません。
- 国民年金:月約1.8万円(2026年度)
- 国民健康保険:NISA主体で所得ゼロなら月0.3〜0.7万円
- 合計:月約2〜2.5万円
私は「月20万円取り崩す」計画ですが、社保を差し引くと実質の生活費は月17〜18万円になります。この現実を把握したうえで、自分の生活費を見積もることが大切です。
私の資産シミュレーション(悲観・標準・楽観)
FIRE計画は「市場が何%で成長するか」で大きく変わります。私のプランでは3つのシナリオを試算しています。
| 年齢 | 悲観(3%) | 標準(5%) | 楽観(7%) |
|---|---|---|---|
| 34歳 | 1,036万円 | 1,077万円 | 1,120万円 |
| 38歳(NISA満額) | 2,012万円 | 2,180万円 | 2,365万円 |
| 48歳(FIRE準備) | 5,019万円 | 6,092万円 | 7,442万円 |
| 50歳(楽観FIRE) | 5,735万円 | 7,130万円 ✅ | 8,939万円 ✅ |
前提:初期投資170万円・年間投資202万円(月10万×12+年70万)
標準シナリオ(年5%)で50歳、楽観シナリオ(年7%)で48〜49歳での到達を想定しています。
悲観(3%)の場合、7,000万円には50歳時点で届きません。それでも5,800万円をFIRE準備開始ラインとして設定し、到達時点で動き出す計画にしています。
FIRE必要資産の計算ステップ まとめ
- 月の生活費を確認する(社会保険料込みで見積もる)
- 年間生活費を計算する(月額 × 12)
- 引出率を決める(FIRE年齢によって3.5〜4%を選択)
- 年間生活費 ÷ 引出率=必要資産を算出する
- 複数シナリオでシミュレーションして到達年齢を把握する
まとめ
FIRE必要資産の計算は、難しい数学は一切不要です。
「月いくら使いたいか × 引出率のルール」だけで、おおよその目標額が決まります。
大切なのは計算してみること。数字が見えると、今何をすべきかが一気に明確になります。私もこの計算から逆算して、月10万円の積立・ボーナス全額投資というルーティンにたどり着きました。
あなたのFIRE必要資産はいくらでしょうか。まずは計算してみてください。
※この記事は私個人の体験・試算に基づくものです。投資は自己判断・自己責任でお願いします。


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