「iDeCoも始めた方がいいですか?」
放射線技師として個人クリニックで働くラドです。
NISAを始めると、次によく聞かれるのがこの質問です。
「iDeCoも並行してやった方がいいですか?」
結論から言います。私はiDeCoをやっていません。そしてFIRE目標がある人には、まずNISAの満額を優先することをおすすめします。
理由を順番に説明します。
iDeCoとNISAの基本的な違い
| 項目 | iDeCo | NISA(新NISA) |
|---|---|---|
| 非課税メリット | 掛金控除+運用益非課税 | 運用益・配当が非課税 |
| 引き出し時期 | 60歳まで不可 | いつでも可能 |
| 年間上限額 | 月2.3万円(会社員) | 年360万円(つみたて+成長) |
| 投資枠の上限 | なし(積み上げ続ける) | 生涯1,800万円 |
| 受け取り時の課税 | 退職所得・年金所得として課税 | 非課税 |
FIRE目標がある人にiDeCoが向かない理由
① 60歳まで引き出せない
iDeCoの最大の制約は原則60歳まで引き出しができない点です。
私のFIRE目標年齢は47〜50歳。仮に50歳でFIREできたとしても、iDeCoの資産は60歳まで10年間「凍結」されたままになります。
FIREとは「経済的自立によって好きな時に仕事を辞められる状態」を指します。資産があるのに使えないのでは、その意味が大きく薄れてしまいます。
② 退職後は掛金が月5,000円に激減する
会社員として働いている間は月2.3万円まで掛金を拠出でき、全額所得控除になります。しかしFIREして会社員でなくなった場合、拠出できる金額は月5,000円に激減します。
現役中の節税効果(年約5.5万円)は確かに魅力ですが、60歳まで引き出せないデメリットと比較すると、FIRE計画との相性は良くありません。
③ 受け取り時に課税されるリスクがある
iDeCoは受け取り時に「退職所得」または「年金所得」として課税されます。退職金がある場合、退職所得控除の枠を共有するため、思ったより税負担が重くなる可能性があります。
一方、NISAは売却益も配当も完全非課税。受け取り時に税金の計算をする必要がありません。
NISAを先に満額にすべき理由
新NISAの生涯投資枠は1,800万円です。この枠を早く使い切るほど、非課税で運用できる期間が長くなります。
私のプランでは:
- 30〜34歳:つみたて枠で月10万円(5年で600万円満額)
- 35〜38歳:成長枠に月10万円+ボーナス年70万円を投入
- 38〜39歳:NISA1,800万円を満額達成
NISA満額を達成した後は、枠の売却・再投資(乗換)だけで非課税の恩恵を継続できます。この「非課税の土台」を先に完成させることが、FIRE計画において最も効果的な戦略だと判断しました。
iDeCoが向いているケース
iDeCoが全員に不要というわけではありません。次のような方には有効な選択肢です。
- 65歳以降の定年退職を想定している
- 所得が高く、所得控除の節税効果が大きい
- NISA1,800万円をすでに満額にしている、または満額にするめどが立っている
逆に言えば、NISAを満額にする前にiDeCoを始めるのは順番が違うと私は考えています。
まとめ:優先順位はNISA→(満額後に)iDeCo検討
iDeCoとNISAの優先順位について、私の結論はシンプルです。
まずNISA1,800万円の満額を目指す。iDeCoはその後に検討。
FIRE目標がある方にとって、いつでも引き出せるNISAの自由度は何にも代えがたい強みです。節税効果に惹かれてiDeCoを優先してしまうと、肝心な時に資産を使えないという事態になりかねません。
投資の順番を間違えないことが、FIRE達成への最短ルートだと実感しています。
※この記事は私個人の考えに基づくものです。iDeCoやNISAの制度詳細は金融庁・国税庁の公式情報をご確認ください。投資は自己判断・自己責任でお願いします。


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